基礎体温から体全体のバランスを知りましょう!
基礎体温は排卵日を予測するだけでなく、女性ホルモンの動きや体のバランスを知ることができます。
基礎体温をチェックすることでいち早く生活習慣の乱れや病気の兆候に気が付くことができます。
正しい基礎体温の測り方。
- 婦人体温計を使用。
- 目覚めた直後、体を動かさずに測定します。
- 睡眠時間はできるだけ6時間以上とるようにしましょう。
- 毎日の測定時間をできるだけ一定にしましょう。(起床時間がずれてしまった日は測った時間をメモしておきましょう。
- 測ることのできなかった日は空欄にしましょう。
- タイミングをとった日、不正出血、おりものの状態、生理痛や服用した薬も記入しましょう。
大切なのは全体的な傾向をつかむことです。体調によって一時的に変化することもあるので、あまり敏感にならず楽な気持ちで行ってください。
まずは3周期続けることを目標にしてみましょう。
理想の基礎体温
- 生理周期が28~35日で安定している。
- 低温期と高温期の差が0.3~0.5℃ある二相性。
- 低温期から高温期への移行がスムーズ(3日以内)
- 高温期が12日以上持続する。(16日を超えた場合は妊娠の可能性があります)
体のバランスが乱れているときによくみられる基礎体温……
- 高温期がない
無排卵・無月経の可能性がありこの状態が続くと妊娠できません。
何か病気がかくれていることもあるので、早めに病院を受診しましょう。
- 周期が短い・排卵が早い
卵胞が充分に成長していない可能性があります。
- 高温期が12日未満・高温期中に体温が下がる
黄体機能不全の可能性があります。
黄体ホルモンが充分に働かないため子宮内膜が厚くならず着床しにくくなってしまいます。
また、高温期中にガクッと体温が下がるときや、高温期の体温が低いときにも注意が必要です。
- 体温の上下の変動が激しく、ギザギザ
ストレス・睡眠不足などが考えられます。
またプロラクチンというホルモンが多く分泌されていたり、月経前症候群(PMS)の可能性があります。
- 生理が始まっても体温が高めだったり生理中に1日だけ体温が上がる
漢方的には血液のめぐりが悪い【瘀血】の状態であると考えられます。
瘀血は月経血の排出を滞らせたり、子宮内膜の質が悪くなったりします。卵胞の発育や排卵にもダメージをあたえます。
生理痛がひどい、経血にかたまりが多く交じるときは子宮内膜症の可能性も。
- 高温期への移行に時間がかかる
排卵がスムーズに行われていない可能性があります。